五色池でマムシ発見
 
   茶色の銭型模様のヘビには要注意!

 中土手五色池では、これまでもヘビのアオダイショウやヤマカカシを見かけていたが、10月にマムシを発見し、写真を撮ることに成功した。長さ70cmほどの大人のヘビで、池の浅い水溜りを緩やかに泳いで草やぶに消えた

 五色池では、この夏、ウシガエルのおたまじゃくしが大発生し、その大部分がカエルとなって池の周りを賑わしていたので、ヘビにとっては格好の餌場になっていた。カエルが増えればそれを捕食するヘビが増えることは必定。五色池に来る子どもたちには、ヘビを見かけても絶対に捕まえたり追いかけたりしないよう教えている。

 ヤマや田舎で育った人は、子どものころから、マムシの出そうな場所には近づかぬよう教えられて育っており、危険を回避する方法を身につけている。

 荒川クリーンエイド・フォーラムでは、クリーンエイドの実施に際して、マムシに対する注意も呼びかけている。幸い、これまで一度も事故は起こっていないが、1999年の熱帯低気圧による洪水で上流から流されてきたというマムシが各地で見つかり、その後毎年のように発見情報があって、河川敷の各所に「マムシ注意」の看板が出されている。

 最近、荒川沿いではないが、ある知人から、小学生が、マムシと知らずにヘビを教室に持ち込み、子どもが噛まれて、入院事故となったという話を聞いた。マムシを知らないことによる災難といえる。

 荒川には、マムシがすでにたくさん棲みついており、その危険を避けるためには、マムシの生態をよく知り、むやみに捕まえたりせず、そっと逃がしてやることが何よりも肝要である。

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