楽しかった春祭り 
「FMえどがわ」が特報


  五色池春祭りは、いくつかのマスコミ・ミニコミで報道されました。東京新聞4月15日朝刊には『5年で生物の宝庫に』として大きく掲載され、続いて、4月27日、NHKおはよう日本でも放映されて、注目されました。

 「FMえどがわ」も事前案内の放送をしましたが、特に今回は、いつも中土手や荒川クリーンエイドについて紹介して下さっているパーソナリティの高田まゆみさんと、奈良禎子さんが二人で祭りに参加され、当日夕方の番組で、録音を交えて、祭りの様子を紹介してくださいました。
 お二人ともこのような自然の場所に出かけられる機会があまりないということでしたが、「楽しかったヨー!」という様子がリアルに伝わってくるトークでした。そのほんの一部ですが紹介します。

 

●「祭りのメニューは、ヨシズ編み、投網、ザリガニ釣り、トン汁、バーベキュー、てんぷら、チマキ作り、そして最後に、竹炭作りと盛りだくさんありました」
●「ヨシが茂っているところを見たのは初めてでした」
●「ヨシズを編むのを見たのも初めてでした。」
●「チマキつくりも、佐藤さんに教えてもらって、笹の葉2枚で(中にもち米を入れ)三角形を作り、イグサのヒモで結んで何とかできましたが、難しかったネー」
●「あのイグサも使いやすいように水に湿らせていましたが、日本人の生活の中には、あのような生活の知恵があふれていたんでしょうね」
●「ザリガニ釣りは、生まれて初めてでしたが、大漁で、二人でたぶん60尾くらい捕りました」
●「近くで拾った棒の先に釣り糸を結び、その先にスルメを結わえてヨシの茂った池に下ろすと、面白いほどよく釣れました。」
●「ザリガニの大きいものを数尾スタジオに持ってきていますが、ロブ子、シュリちゃん、ザリ君なんて名前を付けて、これから飼おうと思います。」
●「投網で取った魚(マハゼ)やエビ(カワエビの一種?)を、その場でてんぷらにして食べましたが、美味しかったネー」
●「今日、幼稚園以来はじめて、長靴を履きました。普段は、長い草のはえたところは歩かないけど、長靴を履くと、怖いものなしで、どんなところでもどんどん入っていけるのネ。」
●「長靴を履くと普段と違う自分が生まれる感じで、長靴を履く日を設けるべきだと思いました。」
●「草や土を踏みしめて歩く感じがとてもよかったですネ」
●「春の香りと川風の感じもとてもよかった」
●「いろんな年代の方がいて、みんなが力を合わせていろんなことをやっているってすばらしいと思いました。」(テープから文章に起こしました 佐藤)  

初めての投網!やみつきになります。
 以前一度、陸で投網の投げ方を習ったことがありましたが、春祭りを記念して初めて荒川で投網を打つことができました。下平井干潟での一投は感激でした。なんたって、網の中に魚がたくさんいるではありませんか。まだ形は小さいマハゼですが、これが夏から秋に取れると想像するともうドキドキです。 今回の投網デビューは橋本さんのおかげで無事行えました。『胴長を身に付け、腰にはビク、肩に投網をしょい、荒川に入り投網を打つ!』かっこいい!これからは投網の薄井と呼んでください。  捕れた魚たちをFMえどがわの美人アナ二人といっしょに天ぷら揚げたのも楽しかったです!もちろん旨かったです。(薄井洋一)

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■五色池5年間の移り変わり

1年目**********
1年目は、池のまわりにイヌビエなどの草が生え、それらの草の実が稔ったったころに、それを食べるオナガガモなどが沢山やってきて、多いときは100羽以上も集まり、水鳥の楽園となりました。

2年目**********
2年目の春、枯れた草やカモの糞などを栄養にして、日当たりの良い池には大量のミジンコなどが発生し、それを餌とするオタマジャクシやトンボのヤゴがたくさん育って、池は、カエルやトンボの楽園となりました。夏にはギンヤンマが池の上を悠然と飛び、つがいで産卵する姿もみられました。近くのヨシ原にオオヨシキリが巣を作り、雛を孵しました。

3年目**********
2年目にはちらほらとしかなかったヨシやガマが3年目になると、どんどん広がり、池の水面がガマで覆われるようになりました。水面が見えなくなると、とんぼが産卵に来なくなるので、冬には池のガマ抜きを行ないました。いけのまわりの草地も、セイタカアワダチソウや、ヨシ、ツルマメなどに覆われて、草原ではなく、草薮になってしまいました。

4年目**********
3年目の冬に、池のまわりのヨシや草を刈って火をつけて燃やしたりしましたが、夏にはたちまち草丈が伸びて、草薮になってしまい、肩掛け式の草刈り機を借りてきて何回も刈りました。池の中も半分くらいはガマで覆われてしまいました。人が常時手を加えてやらないと、草原や池は維持できないことが分かりました。4年目の春、池を少し広くしましたが、そこにアメリカザリガニが異常繁殖し、ヤゴなどを食べてしまい、その対策が迫られてきました。冬には、草刈り機を購入して、草を全面にわたって刈り、新緑の芽生えを待ちました。

5年目**********
5年目の春、中心部の島の回りを深く掘って、島に犬が近づけないようにし、カルガモなどが営巣できる様にしました。この作戦は大成功で、早速カルガモのつがいが営巣しているようです。五年たって、植相がほぼ安定し、人がヨシやガマを刈って手入をしていくことによって、ほぼ安定した自然環境を維持することができるようになったと考えています。年間を通じて、昔この辺りが田んぼであったころの自然を観察することができるようになったと言えます。絶滅危惧種のミズアオイやタコノアシは、田んぼの雑草であったのですが、人が手を懸けて周りの草を刈り取ることによって、繁茂しているのです。

待望のカルガモのひな誕生

中土手の五色池の、待望のカルガモのひな誕生 この春、池の中央に島を残して周りを深く掘った成果が早速現れ、カルガモがそこに 巣を作り、5月末に、待望のひなが登場しました。といっても私が見たわけではない のですが、えどがわく荒川市民会議のメンバーの小川克巳さんが写真に収めて送って くださいました。ありがとうございました。 6月17日の観察会のときは、もう見られず、その後に何回か見に行きましたがやは り見当たりませんでした。荒川の本流に出て行ったのだろうと思いますが、どなたか 川で見つけたら教えてください。ひなは、7〜8羽いました。

中土手の会、今後の予定

⇒7月1日10時、下平井干潟で水辺の楽校の草刈と打合せ、投網とトン汁もやります。
⇒7月21日9時、なつやすみ水辺の楽校 平井コミュニティ会館集合
           事前申し込み 80人まで


 








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